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認知行動療法は自分でできる? やっていい? メリット・デメリットと留意点

2021/9/27 最終更新

認知行動療法は、自分自身を知ることから始まります。
そんな認知行動療法を、「自分でやれたらいいのにな……」と思ったことはありませんか?
人と話すことが苦手な方は、カウンセリングや長時間の診療を受けることに抵抗があるかもしれません。費用も安くはありませんし、通える範囲に提供施設がないことも考えられます。
認知行動療法は自分でできるのか、やっていいのか、考えてみたいと思います。

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  • 認知行動療法は自分でできる?

    認知行動療法は自分でできる?

    認知行動療法を自分でできるかどうかは、一律で答えを出すのが非常に難しい問いになります。
    ‘’治療法‘’というくらいですから、「安易に自分でやっていいのかな?」と疑問に思ってこのページに辿り着いた方も多いのではないでしょうか。その慎重さはとても良いことだと思います。

    認知行動療法は日々の認知や行動を少しずつ変化させていく方法なので、スモールステップから自分で始めることは充分可能でしょう。
    医師や専門家の指導のもとで実施する場合でも、少なからず自分でやる意識と労力が必要です。日常生活で実践するのは医師でもスタッフでもなく、本人なのです。  

     

    <認知行動療法を自分でするデメリット>

    しかし、すべてを自分でやることにデメリットがあることも確かです。

    客観的視点を保つのが難しい
    複数ある種類のなかから、どれを選べば自分にとってベストなのかの判断が難しい
    認知行動療法そのものについて勉強してから始める必要がある

    認知行動療法がどのようなものなのか、既に知識をつけている医師や専門家のもとでおこなう場合、事前の知識は少なくとも始められます。必要最低限の知識を、治療を進めるなかで集めればこと足ります。すべてを自分でおこなう場合にはそうはいきません。 また、一言に「認知行動療法」といっても複数の種類があり、どれを選択するべきか迷ってしまうこともあるでしょう。始めてみたい気持ちがあるときに、たくさんの種類を調べていたら始める前に断念してしまいそうです。

     

    <認知行動療法を自分でするメリット>

    では反対に、自分でやることのメリットはどんなものがあるのでしょう?

    予約不要で100%自分のペースで進められる
    金銭的な負担が少ない

    この2点が挙げられるでしょう。急に体調が悪くなったり、都合が悪くなったりしたときに、カウンセリングの予約をキャンセルしなくてはならない場合があります。キャンセル料が発生することもあるのです。予定が立てづらい生活を送っている場合、そもそも予約をとるのが難しいこともあるでしょう。 金銭的な負担が少ないことも、メリットとして挙げられます。

    自己流(無料)で始めるのはおすすめできません。ワークブック付きの書籍やWebサービスを活用してみてください。急に自己流で始めても認知を客観的に見るのは難しいでしょう。

    スモールステップで「まずは少しやってみたい! 」と思っている方は、ぜひ『ストレスはものの考え方から? 原因と対策』も読んでみてください。日常生活に少し、認知行動療法の考え方を取り入れられるでしょう。

  • 認知行動療法を自分でするときの留意点

    認知行動療法を自分でするときの留意点

    精神の状態が良くない時期には無理に実施しないでください。

    認知行動療法はこれまでの自分の考え方と別の視点を考察し、自分に定着させていきます。自分のこれまでの思考を否定するためにおこなうのではありません。 しかし、自分ひとりで認知行動療法をすすめようとすると、‘’自分の思考を否定する考え方の癖‘’が出てきてしまうことがあります。これは、うつ病などの症状特性の場合があるので、自分でコントロールするのは難しいです。

  • まとめ

    認知行動療法のデメリットを補うために、自分でやってみたい、と思う方もいらっしゃるでしょう。どんな方にもおすすめするわけではありませんが、スモールステップから始めることは可能です。 本格的にやってみたい方は書籍を参考にするか、専門家に相談してみるのが安心です。

     

    ※コラム中の画像は全てイメージです

執筆:コラム編集部
執筆:コラム編集部
医療・福祉分野で主に障害のある方の支援を10年以上従事。これまでの経験とノウハウを活かし、さまざまな事情から不調になり休職したり、働けなくなったりした方向けに、復職や就職などの“働く”をテーマに少しでも役立つ情報を執筆。
監修:藤澤 佳澄
監修:藤澤 佳澄
大阪大学 大学院人間科学研究科 博士後期課程単位取得退学。大阪大学非常勤講師をはじめ、各種教育機関で教鞭をとる。 メンタルクリニックにて十年弱心理職として従事。「体験型ワークで学ぶ教育相談」(大阪大学出版会)一部執筆。現在は特定非営利活動法人Rodinaの研究所にて、リワークを広く知ってもらうための研究や活動をおこなう。