fbpx

適応障害で仕事に行けない……甘えではなく症状です。自分にあった選択を

2021/11/10 最終更新

仕事が原因で適応障害となった場合、「仕事に行けない」、「仕事に行きたくない」という症状があらわれます。これらは周囲の人から理解されるのも難しく、ときには自分自身でも甘え・根性が足りないととらえてしまいがちです。しかし、歴とした症状なのです。

精神障害では、症状を無視したり、そのうえで無理を重ねたりすると悪化したり、二次障害を引き起こしてしまう可能性があります。仕事に行けない症状が出たことへの対応として、どんな選択肢があるのでしょうか?

  • 適応障害で仕事に行けないときの選択肢

    選択肢としては以下の3パターンになります。  

    仕事を続ける(環境調整や薬物療法を並行しておこなう)

    休職する

    退職、転職する    

    症状の程度や希望に合わせた選択をしましょう。

    仕事についての決定は、生活に直結する重大なものです。特に退職を決定するタイミングは心身の調子が悪いときには向きません。決定する前に調子を整えることを考えましょう。

    また、自分だけで決定するのではなく、誰かに相談することも有効です。身近な人、医師、相談機関など話しやすい環境で意見を求めてみることをおすすめします。

  • 選択肢① 症状をコントロールしながら仕事を続ける

    適応障害で仕事に行けない……甘えではなく症状です。自分にあった選択を

    今の仕事を続ける選択も、もちろんあります。しかし、今ある症状を無視することや、無理して続けるのはやめましょう。

    適応障害は原因が明確であるという特徴があります。みてみぬふりを続けて、慣れたらおさまるようなことはありません。 逆に、この特徴をいかして特定の場面で薬を頓用するなどの対応が可能です。

    環境を調整するのも、原因に合わせてピンポイントで対応できるので闇雲に対策をするよりは効率的です。 仕事を続けたいという希望があるときには、主治医にもその旨を伝えてください。医学的にみて仕事の継続が難しい場合は医師からも説明があるかと思います。

  • 選択肢② 休職する

    仕事に行けないほどの症状が出ているのなら、ひとまず休職する選択肢もあります。原因から距離をとったり、適切に対応したりすれば早めの回復が見込めます。

    休職制度は法律で定められたものではないので、職場によって内容はさまざまです。就業規則を確認したり、総務への確認したりすることで、お勤めの企業での制度を知ることができます。

    休職中の過ごし方については、
    別のコラム『適応障害と診断され休職。適応障害の休職中の過ごし方や復職のポイントとは』でも触れています。 復職するにしても、退職・転職するにしても、休職して心身を整えてからの判断でも遅くはありません。

    また、復職する場合にも環境調整は必要です。症状が良くなったからといって、以前とまったく同じ環境に戻ったのでは再発の可能性が非常に高いです休職中の生活習慣や、復職・転職に不安がある方はリワークプログラムを活用することもできます。リワークセンターへの相談も検討してみてくださいね。

  • 選択肢③ 退職・転職する

    選択肢③ 退職・転職する

    休職後は復職する他に、退職し転職をする選択肢もあります。
    業務内容の広い範囲が発症の原因であることや、職場の環境によっては原因を取除く調整が難しいこともあります。現状をきっかけにして、今の自分に合った仕事を選び直すこともひとつの方法です。

    ただし、新しい環境・新しい仕事を始めることがストレスになることも考えられます。再発・二次障害を防ぐためにも、慎重な判断が必要でしょう。リワークセンターでは復職・転職における環境調整のサポートもおこなっています。

  • まとめ

    仕事が原因で適応障害を発症したとしたら、仕事に行けない症状がでることは自然なことです。

    症状を無視するのではなく、どのような選択をするかが大切になります。三つの選択肢を紹介しました。
    選択する際には、

    心身の調子が整っているタイミングで決断すること

    誰かに相談してみること

    この2点がポイントになります。まずはどれを選びたいか、あなた自身の希望を考えてみてください。あなたに合った選択をする一助となれば幸いです。

     

    ※コラム中の画像は全てイメージです

執筆:コラム編集部
執筆:コラム編集部
医療・福祉分野で主に障害のある方の支援を10年以上従事。これまでの経験とノウハウを活かし、さまざまな事情から不調になり休職したり、働けなくなったりした方向けに、復職や就職などの“働く”をテーマに少しでも役立つ情報を執筆。
監修:藤澤 佳澄
監修:藤澤 佳澄
大阪大学 大学院人間科学研究科 博士後期課程単位取得退学。大阪大学非常勤講師をはじめ、各種教育機関で教鞭をとる。 メンタルクリニックにて十年弱心理職として従事。「体験型ワークで学ぶ教育相談」(大阪大学出版会)一部執筆。現在は特定非営利活動法人Rodinaの研究所にて、リワークを広く知ってもらうための研究や活動をおこなう。