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適応障害のせいで仕事が続かない? 理由と続けたい場合の対応について

2021/11/10 最終更新

適応障害の有無にかかわらず、仕事が続かない悩みをお持ちの方はいらっしゃいます。適応障害のせいで仕事が続かないと感じるのは非常にもったいないことです。 自己分析によって環境調整をすることもできますし、転職前のタイミングであれば職場の環境を見極め、ストレスが少ない環境を選ぶことが可能です。

原因がはっきりしている適応障害では、原因がはっきりしない他の精神障害と比べると、調整のハードルが下がります。 そもそも、現代においてキャリアを考えたときには転職することが悪いこととはいい切れません。さまざまな場面で経験を積むという考え方もあります。
しかし、せっかく職に就いたのだから長く続けたいと思う方も多いでしょう。そんな方向けに仕事を続けるための自己分析に役立つ情報を共有します。

  • 適応障害のある方の仕事が続かない理由

    仕事が続かない理由として、適応障害ならではと考えられるものはあるのでしょうか? 一概にまとめられるテーマではありませんが、傾向を把握することは自己分析の助けにもなるはずです。多く聞かれる理由は以下のようなものがあります。

    仕事量が多く、必要な休息がとれない

    仕事のペース感が自分に合っていない

    仕事内容が能力・性格に合っていない

    職場の人間関係が合わない

    あなたにも当てはまるものがあるでしょうか?
    この4つを見るだけでも、ストレスを感じる場面はみんな共通ではないことがわかります。どれも個人差がある要素ですよね。仕事量が多いと感じる分量も、心地よく仕事を進められるペースも人それぞれです。

     

    <職場の人間関係>

    職場の人間関係についても同様です。想像しやすいのはギスギスした、揉めごとが多いような人間関係がストレスになることでしょうか。
    しかし、一見環境が良く理解もあると感じられる職場でも、体調やタイミングによって合わないと感じることもあるのです。 そのようなときに「あんなに良くしてもらったのに申し訳ない」、「気遣ってくれたのに頑張れなかった」と自分を責めてしまう方もいらっしゃいます。その気持ちのまま次の職場へ転職し、また続かない、という悪循環も仕事が続かない理由として考えられるでしょう。

  • 「仕事を続けたい!」できる対応は?

    「仕事を続けたい!」できる対応は?

    仕事を続けることだけが必ずしも良いわけではありませんが、長く続けたいと思うことも自然なことです。毎回新しい職場に慣れるまでも大変ですよね。

    適応障害のある方のなかでも、仕事を長く続けている人は必要な環境調整を職場へ発信しています。また、発信する内容も具体的なものです。 「配慮して欲しいなんて、いいづらいよ……!」と思う気持ちはよくわかります。しかし、先程見たように仕事の続かない理由は人によってさまざまです。

    たとえ適応障害に理解のある職場に就職したとしても、必要な配慮がわからなければ環境を整えることはできません。
    配慮の内容が食い違う可能性もあります。 理解のある職場であればなおさら、具体的に伝えることで長く続けられる可能性が上がります。企業側も必要なことが明確にわかるほうが対応しやすいでしょう。

     

    <ストレス源は?>

    ストレス源はどのようなことなのか、どのように調整すれば職務を滞りなく進めることができるのか、など具体的に伝えるためには自己分析が不可欠です。
    別のコラム『自分取り扱い説明書』の使い方』などを参考に、自己分析をしてみましょう。

  • 環境調整の具体例と伝えるときのポイント

    環境調整の具体例と伝えるときのポイント

    自己分析をしたら、誰に、どこまでを、どのように伝えるかを吟味しましょう。
    たとえば、”こまめな休息”が必要な場合。どのくらいの頻度・規模で休息が必要なのかによって、理解を求める相手が変わってきます。 「30分~1時間に数回、コーヒーを飲む」という程度であれば軽く上司の耳に入れておけば良いかもしれません。職場の風潮によっては自己調整の範囲ともいえるでしょう。

    一方で「1~2時間に1回、外の空気を吸いに席を離れる」のであれば、伝えるのが上司だけだと支障がでる職務もあります。頻繁に普段の居場所を離れることがあるのなら、同僚にも伝えておくことを検討しましょう。
    席を離れている間に連絡事項が生じた場合の対応なども含めて伝える必要もあるかもしれませんね。

     

    <状況に合わせた伝えかた>

    状況に合わせた伝えかたも考えましょう。同僚にも伝えるのなら、自分で伝えるほかに上司から伝えてもらう方法もあります。 また、朝の症状が辛く”出勤時間をずらす”、”時短勤務にする”など勤務時間についての調整であれば人事部との相談や契約内容の調整も必要になってきます。 “直属の上司と定期的に面談をお願いする“のも良い方法です。

    体調が常に一定とは限りません。調子が悪くなってからでは、相談しづらいと感じることもあるでしょう。定期的な面談を事前に予定しておけば、体調変化や気づきを日頃から共有することができます。

  • まとめ

    “適応障害だから”仕事が続かない、と諦めることはありません。どうすれば自分が無理なく働けるのか、伝えてみましょう。

    どのようなストレスが業務に支障をきたしているのか

    対処法としてどのような調整が必要か

    このような内容を含めるよう事前に自己分析し、具体的な内容を伝えるように心がけましょう。

     

    ※コラム中の画像は全てイメージです

執筆:コラム編集部
執筆:コラム編集部
医療・福祉分野で主に障害のある方の支援を10年以上従事。これまでの経験とノウハウを活かし、さまざまな事情から不調になり休職したり、働けなくなったりした方向けに、復職や就職などの“働く”をテーマに少しでも役立つ情報を執筆。
監修:藤澤 佳澄
監修:藤澤 佳澄
大阪大学 大学院人間科学研究科 博士後期課程単位取得退学。大阪大学非常勤講師をはじめ、各種教育機関で教鞭をとる。 メンタルクリニックにて十年弱心理職として従事。「体験型ワークで学ぶ教育相談」(大阪大学出版会)一部執筆。現在は特定非営利活動法人Rodinaの研究所にて、リワークを広く知ってもらうための研究や活動をおこなう。