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適応障害で仕事が怖いならストレスから距離を取ろう。無理に抑えるのはNG

適応障害などの精神障害で休職した方のなかには、「仕事が怖い……」と感じるようになることがあるようです。精神障害があらわれるまでの事情はそれぞれでしょう。 そのため、対応もケースバイケースで状況に合ったものを考えなければなりません。このコラムでは、適応障害で仕事が怖いと感じている方向けに情報をまとめました。

  • 適応障害のある方で「仕事が怖い」と感じるときは気持ちを抑えないで

    適応障害で仕事が怖いならストレスから距離を取ろう。無理に抑えるのはNG

    仕事が怖いと感じているのに、無理に続けることが得策とは限りません。仕事が原因で適応障害を発症したのなら「仕事が怖い」と感じることも、ごく自然のことだといえます。

    適応障害で仕事に行けない……甘えではなく症状です。自分にあった選択を』でも触れましたが、適応障害は原因のはっきりしている疾患です。はっきりと仕事が原因と感じているのなら、仕事と距離と取ることで症状が緩和できます。

    精神疾患の診断基準を分類したDSM-5では、適応障害の診断基準のひとつに「ストレスの原因がなくなった場合、症状はそれから6月以上は続かない」という項目を含めています。

    仕事が怖いという気持ちを無理に抑えてしまうと、二次障害を併発する可能性も高くなってしまいます。しかし、休職など適切な決断をすることで、症状を長引かせないこともできるのです。

  • 「仕事が怖い」という感情を分解して考えてみよう

    さて、仕事が怖いという感情を抑えずに、どうすれば良いのでしょうか? 

    恐怖心をずっと抱えておくことが精神状態に悪影響を与えることは明白です。感情を受け入れて向き合う必要があります。

     

    <理由を分解して考えてみる>

    きちんと向き合うためには「仕事が怖い」と考えるようになった理由を分解して考えてみるのがおすすめです。

    人それぞれの問題ですが、「人それぞれだから」と放っておくのは得策とはいえません。怖い感情と相反して「仕事に行きたい」と思う気持ちもあるのなら、なおさらです。

    上司との人間関係が良くなかったのでしょうか? 業務内容が合っていませんでしたか? 分析した結果、怖いと感じる理由が複数あることも考えられます。

    分析したあとは復職・再就職に活用していきましょう。

    たとえば仕事が続かないことが怖いのなら『適応障害のせいで仕事が続かない? 理由と続けたい場合の対応について』、
    適適応障害による仕事のミス。減らしたい! ~落ち込む時の対応と相談先~』も読んでみてくださいね。

  • 復職か、退職か。決断は休職期間を経てからがおススメ

    復職か、退職か。決断は休職期間を経てからがおすすめ

    仕事についての決断はライフスタイルにも関わる、非常に大切なものです。体調や精神状態を落ち着けてからの決断が良いでしょう。

    休職中の過ごし方、復職に向けては『適応障害と診断され休職。適応障害の休職中の過ごし方や復職のポイントとはでもお伝えしました。

    復職するのが怖いから退職と、すぐさま決めつけることはありません。

    リワークセンターを含めた各種リワーク機関やハローワークでも、復職に向けた環境調整の相談をできるでしょう。まずは短時間勤務から復職する”慣らし勤務”ができることもあります。  

     

    <退職して転職>

    一方、退職して転職をする場合には適応障害のある方の仕事探し。適応障害であることは伝えるべき?のコラムを参考にしてみてください。

    退職して再就職する際のメリットは、働き方を自由に選べることです。職場が自分に合うか不安な場合は、まずはアルバイトから始めて正社員を目指すような働き方も選択肢のひとつです。職場の環境だけでなく待遇についても吟味できるので、働き方についても自由に選択できるでしょう。

    そもそも休職に踏み切るのも、大きな決断だと感じるかもしれません。しかし、あなたの体調を優先すること、将来にかかわる決断をするにはエネルギーが必要であることなども踏まえて考えてみてください。休職するのが良い場合もあることを知っておいて欲しいと思います。

  • まとめ

    感情は抑えず認めましょう。「仕事が怖い」と感じることも抑える必要はないのです。感情を認めたうえで、分解して考えると対処法も思いつくかもしれません。

    感情を抑えたまま無理を続けると、症状が悪化したり、二次障害を併発したり、長い目でみて良いことはあまりありません。 まずは休職し、ストレスから距離を取る方法があります。重要な決断は、症状が安定して体調が整ってからおこなうことをおススメします。

     

    ※コラム中の画像は全てイメージです

執筆:コラム編集部
執筆:コラム編集部
医療・福祉分野で主に障害のある方の支援を10年以上従事。これまでの経験とノウハウを活かし、さまざまな事情から不調になり休職したり、働けなくなったりした方向けに、復職や就職などの“働く”をテーマに少しでも役立つ情報を執筆。
監修:藤澤 佳澄
監修:藤澤 佳澄
大阪大学 大学院人間科学研究科 博士後期課程単位取得退学。大阪大学非常勤講師をはじめ、各種教育機関で教鞭をとる。 メンタルクリニックにて十年弱心理職として従事。「体験型ワークで学ぶ教育相談」(大阪大学出版会)一部執筆。現在は特定非営利活動法人Rodinaの研究所にて、リワークを広く知ってもらうための研究や活動をおこなう。