

サービス利用事例
復職後の再休職・退職が課題!
Rodinaの伴走で
「安心して戻れる仕組み」を
構築した方法とは
菊川シール工業株式会社
- 業務部 部長伊藤 勝裕さま
- 業務部 副部長野川 茂樹さま
- 業務部 業務課原 華代さま
提携リワーク機関サービス
導入のポイント
課題
- メンタルヘルス不調による長期休職者が復帰しても勤務が安定せず、再休職や退職に至るケースが多かった。
- 従来の休職規定が身体面の不調を対象としており、メンタルヘルス不調の実態と合っていなかった。
- 休職者本人だけでなく、その上司や同僚からの相談も保健師に集中し、担当部署の負担が大きかった。
- 復職の判断や復帰後のサポートが手探り状態で、有効な手立てがないまま対応に苦慮していた。
決め手
- 休職者本人・主治医・会社を繋ぎ、トータルで支援するRodinaのサービス内容に魅力を感じた。
- 静岡と神奈川の全拠点近くにリワーク施設があり、全社で対応が可能だった。
- 企業の費用負担がなく、手厚いサービスを導入できることがわかった。
- 休職者のケアだけでなく、規定作成のサポートや保健師の相談対応など、人事側の負担軽減も期待できる。
効果
- リワーク活用を前提とした「復職までの明確な道筋」が整備され、受け入れ体制が整った。
- 長年の課題だった休職規定をメンタルヘルス不調の実態に合わせて見直し、安心して運用できる制度を構築できた。
- リワーク費用を会社負担とする規定を設けることで、休職者の経済的・心理的な不安を軽減する仕組みができた。
- 保健師や人事担当者にとって「相談できる場所」ができ、心理的な安心感につながった。
菊川シール工業株式会社さまは、輸送用機械器具メーカーNOK株式会社のグループ企業として、静岡県菊川市に2工場、神奈川県座間市に1物流センターを有し、約400名の従業員が勤務しています。同社では、メンタルヘルス不調による長期休職者が復帰したものの、勤務が安定せず退職に至るケースが多いことに課題を感じていました。
この課題を解決し、従業員が安心して復職できる仕組みを構築するため、株式会社Rodina(以下「Rodina」という)の「提携リワーク機関サービス」を導入。今回は業務部長である伊藤勝裕さま(以下「伊藤さま」という)、伊藤さまから人事労務の引き継ぎを受けている副部長の野川茂樹さま(以下「野川さま」という)、従業員の健康管理を担う保健師の原華代さま(以下「原さま」という)に、サービス導入の背景や制度構築のプロセスについて詳しく伺いました。
復職後の再休職や退職が続き、
休職者・現場・担当者それぞれに負担が発生
近年、企業において従業員のメンタルヘルス対策の重要性が増していると感じますか?
伊藤さま:2016年にストレスチェックが始まってから、特にメンタルヘルスを意識するようになりました。導入当初から職場分析もおこない、課題のある部署とは話し合って改善策を見つけたり、良好な部署の事例を横展開したりと、職場環境の改善に努めています。
会社が統合して14年目になりますが、メンタルヘルス不調による長期休職者は大体1〜2年に1名位発生している状況です。一般的な企業の休職者発生率に比べると低いほうかもしれませんが、長期療養を経て復帰された方のほとんどが、復帰後の勤務がなかなか安定せず、結果的に退職に至ってしまっています。ここを何とか対策したいという思いがあり、メンタルヘルスの重要性を非常に感じています。
サービスを導入する以前はどのような課題に直面していましたか?
伊藤さま:メンタルヘルス不調で休職に入ると月1回程度、保健師が窓口となってご本人と連携を取りますが、実際は状況を確認する程度にとどまっていました。また、弊社の休職期間は2年ですが、実際は健康保険の傷病手当金が支給される1年6ヵ月、その直前ぐらいで復職される方がほとんどです。
しかし、復職後に短時間勤務などの配慮をおこなっても断続的な欠勤を繰り返したり、短時間勤務からいつまでも脱却できなかったりするケースが多くありました。加えて、弊社の休職規定自体が身体面を主とした内容だったため、実態とマッチしていないのも課題です。「なんでこんなに休んでいるのか」「いつまで短時間勤務なのか」といった、他の従業員からの不平不満も聞こえてきており、対応に苦慮していました。
担当者ご自身が負担に感じることはありましたか?
原さま:休職者ご本人への対応以外にも、所属する部署の上司からの「どう接したらいいか」といった相談や、同僚の皆さんからの「不公平に感じる」といった意見や相談も増えていく状況です。休職者ご本人も、主治医の処方するお薬を飲んで休養している状態が続き、なかなか仕事に復帰できるレベルまで回復してこないという課題がありました。
また、復帰しても「会社に行きたい気持ちはあるが体が動かない」「会社の近くに来ると涙が出てしまう」といった方もいます。会社の規定に細かい復帰後のルールが決まっていなかったため判断にも困る場面がありました。さまざまな方面からの相談事が増え、業務量的な負担も大きくなっていたと感じます。
そのような状況下で問題解決のために取り組んだことを教えてください
伊藤さま:復職にあたって、生活リズムの確認や、作業着を着て決まった時間に通勤できるかという通勤訓練など、いろいろ模索しながら対応してきました。主治医の意見書だけでなく、産業医や保健師、人事担当者も交えて復職可否を判断していましたが、なかなかうまくいく方法がありません。
一度だけ、静岡県の支援プログラムを利用してもらったこともあります。しかし、会社に情報がほとんど入ってこないうえに、通所を本人の意思に任せていたこともあり続きませんでした。
野川さま:休職者ご本人が日常生活レベルで「戻りたい」と言うと、診断書が出て復職が決まるのですが、いざ復帰してみると「仕事のストレスに耐えられない」というケースが多かったです。また対応が人それぞれで、マニュアル化できない部分に苦労していました。
課題解決の鍵は「トータル支援」
法改正も追い風にサービス導入を決定
Rodinaの「提携リワーク機関サービス」導入を考えたきっかけを教えてください
伊藤さま:メンタルヘルスに関するWebセミナーで、Rodinaのリワーク紹介を見たのがきっかけです。復職率の高さや再発防止策に興味を持ち、後日施設見学に行きました。そこで知った「ご本人を中心にして主治医や会社を繋ぎ、トータル的に休職者を支援していく」という対応が魅力に感じたポイントですね。
また、2024年の障がい者総合支援法改正により、休職中の企業在籍者もより利用しやすい形で復職に向けた福祉サービスを活用できるようになったことを知りました。自治体の補助を活用することで、企業・本人双方にとって活用しやすい仕組みになった点が大きな決め手です。
サービスを導入するに当たっての「狙い」を教えてください
伊藤さま:リワークを通じて会社として目指すゴールは「もとの職場に、従前の職務を通常通り遂行できる程度に回復して戻れる」ことです。従業員がメンタルヘルス不調になっても「会社にはしっかり戻れる仕組みがあるよ」と示せることが一番の狙いです。不調に陥った原因の分析や、再発防止をしっかりおこなった上で復帰させることが非常に重要であり、リワークがその役割を担うものだと考えています。
他のサービスも検討しましたか? Rodinaを選んだ決め手も教えてください
伊藤さま:他のセミナーで「eラーニング型」リワークの話も聞きましたが、他の仕組みとセットで高額になることが多く、導入は難しいと感じました。また、リワーク施設は首都圏や大都市圏が中心で、私たちがいるような地方には少ないと思い込んでいました。
しかしRodinaは浜松や静岡にも拠点があり、弊社の全拠点(静岡・神奈川)の近くに施設があります。「休職者を中心に関係者が連携して対応できるトータルサポート体制であること」そして「拠点が近くにあること」が大きな決め手です。メンタルヘルス不調者や休職者のサポートも可能と聞いて、保健師の負担軽減にも繋がると考えました。
サービス導入に際して期待していたことは何ですか?
野川さま:これまでは、休職期間中に「ご本人が復帰のために何をしているのか」私たちには全く見えませんでした。Rodinaとコミュニケーションを取ることで「どのような経過を過ごしているか」が分かるようになることを期待しています。また、個人に合ったプログラムを選定して対応いただけるとのことで、そこにも安心感がありました。
原さま:私も主治医の先生やRodina、そしてご本人とも連携が取れる点に期待しています。もうひとつ良いと思ったのが、リワークセンターが駅のすぐ近くにある点です。休職中の方が公共交通機関を使って通うのに、非常にアクセスしやすい場所であることは、ご本人が「行ってみよう」と思ってくれるきっかけになるのではないかと期待しています。
導入により「復職までの道筋」が明確に!
休職者の経済的・心理的不安も軽減
サービス導入で得られた効果や印象を教えてください
原さま:まだ実際にリワークを利用された方はいませんが、受け入れの体制が整い「準備万端になった」というのが率直な印象です。これまでは手探りの状態でしたが、休職中の方にいつ、どのようにリワーク利用について説明し、ご本人が動き出したらどうサポートするか、という「復職までの道筋」が明確になりました。
また、休職中の方は「このままどうなるんだろう」「収入がなくなったらどうしよう」といった経済的な不安を抱える方が非常に多いです。今回、導入にあたってリワークの利用費用を会社負担と決めたことも、ご本人が「行ってみよう」と動き出すきっかけになると思っています。
伊藤さま:リワーク費用や施設へ通所する交通費(上限はありますが)は会社で負担することとしました。負担内容について問題が無いか会計事務所等にも確認の上、すべて仕組み化しました。
対象者が発生した際に、この制度の適用を検討しているところです。休職に入ってから1年以内に3ヵ月のプログラムを受けてもらう、という比較的緩やかなルールにしましたが、基本的には「リワークを受けて戻る」ことを復職の前提としています。会社もそのために費用を支援するというメッセージを出し、ゴールは「従前の状態に回復すること」だと明確に伝えています。
また、リワーク規定を作っただけでなく、その大元である休職規定も見直しました。以前は身体面を中心とした内容だったので、これを機に断続的な欠勤への対応なども含めて中身を全部見直しています。ずっと課題に感じていましたが、これで安心して運用できる規定になりました。
「人財」を守る仕組みとして検討をおすすめ
「提携リワーク機関サービス」はどのような企業におすすめできますか?
野川さま:メンタルヘルス不調は、企業の規模に関係なく誰でもなる可能性があります。自組織で同様の仕組みを持っているのであれば別ですが、そうでない会社さんであれば、どのような企業にもおすすめできると思います。
今後Rodinaのサービスに期待していることを教えてください
伊藤さま:当社は従業員の1/3が外国人従業員です。彼らも当然メンタルヘルス不調になる可能性がありますが、日本語の理解が100%ではない部分もあります。もし外国籍の従業員が対象となった場合、社内の通訳担当者と連携して対応していく必要があるので、そういった部分でのサポートも期待しています。
野川さま:まだ契約から日も浅く、サービスを十分活用できているとは言えません。休職者への対応も大きいですが、規定作成時に相談に乗っていただけるなど、保健師や人事担当者へのサポートが非常にありがたいので、ぜひ継続していただきたいです。今後は、私たちがこのサービスをいかに「活用」していくかが大事だと思っていますので、その点も教わりたいです。
サービス導入を検討している方にメッセージを頂けますか?
伊藤さま:企業は「人」が財産です。今の社会はストレス社会であり、メンタルヘルス対策は企業の喫緊の課題だと思います。リワークという手法を通じて、メンタルヘルス不調者が安心して戻れる仕組みを作ることは、福利厚生のひとつだと考えます。対応で悩まれている企業さまは、一度施設を見学したり、話を聞かれたりしてはいかがでしょうか。
野川さま:今後、メンタルヘルス不調者は増え続け、人手不足も続くと予想されます。今までのやり方で、復職がうまくいっているのであれば問題ないでしょう。しかし、少しでも弊社と似たような状況であったり、自社の今のやり方に疑問があったりするようなら、大切な「人財」を守るため、ぜひ一度ご相談してみることをおすすめします。
- 社名
- 菊川シール工業株式会社
- 事業内容
- 工業用ゴム製品、ガスケット製品の製造
- 設立
- 1988年6月14日
- 従業員数
- 404名(2025年6月1日現在)
- ホームページ
- https://kikugawa-seal.com/
