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サービス利用事例

「何から手をつけていいか
わからない」
加入事業所の声に応えて
健保組合が主導する
リワーク支援の新しいかたち

大阪府管工事業健康保険組合

  • 常務理事 井上 雅人さま
  • 事務長 尾形 由起子さま

提携リワーク機関サービス
導入のポイント

課題

  • メンタルヘルス不調による休職者への対応方法がわからず、加入事業所の担当者が疲弊していた
  • 休職後のフォローに具体的な手立てがなく、企業・休職者・健保組合がバラバラに悩む状態が続いていた
  • 各事務所でリワーク支援や制度整備に取り組む余裕がなかった

決め手

  • 複数のサービスを比較したうえで常務他職員3名でリワークセンターを見学し、Rodina内で復職者に寄り添う姿勢と丁寧な対応に信頼を感じた
  • 全国45拠点以上を展開しており、各地に支社を持つ加入事業所にも対応できる
  • 「させる」のではなく「一緒に取り組む」という支援姿勢が、他にはない魅力だった

効果

  • 加入事業所向けのメンタルヘルス研修とRodinaの仕組みや通所内容の案内後、複数社から「見学にいきたい」「利用したい」と即座に反応があった
  • 他の健保組合にも反響が広がり、Rodinaの東京の拠点へ合同見学をおこなうなど連携が拡大している
  • 休職者対策の空白を埋めるサービスとして評価が高まっている
大阪府管工事業健康保険組合は、大阪を中心に全国にまたがる約61社・被保険者約4,150名を擁する健康保険組合です。空調や給排水など建設設備工事に関わる加入事業所の多くは中小規模の事業所であり、メンタルヘルス不調による休職者への対応に苦慮する声が寄せられていました。
同組合は加入事業所の担当者と月1回の情報共有をおこなうなど、保健事業に積極的に取り組んでおり、メンタルヘルス関連の課題に組合として応えるため、株式会社Rodina(以下「Rodina」という)の「提携リワーク機関サービス」を導入。今回は常務理事の井上雅人さまと、事務長の尾形由起子さまに、導入の背景から加入事業所の反応まで詳しく伺いました。
interview01

診断書が突然届き「何から手をつけていいかわからない」
——加入事業所が直面する現実

加入事業所さまから寄せられていた休職者対応へのお悩みについて教えてください

尾形さま:以前は休職の相談は、まず上司や家族にするところから始まりましたが、今は診断書が突然届くケースが多いです。届いた時点で「休む」と決まっていますので、会社としては関わる術がない。何があったのか誰もわからない状態から始まるので「何から手をつけていいのかわからない」という声をよくいただきます。
担当者の方が心理系に詳しくないケースもあり、迂闘なことを言って求職者や会社に迷惑をかけるのではという不安もききます。さらに経営層と現場の担当者とでは、メンタルヘルスへの捉え方に世代間のギャップがあることも多く、担当者が間に立って非常に疲弊してしまうケースが多いのが現状です。
事前にルールを整えている会社はまだ少なく「休職者が出てから初めて対応する」というのが、多くの事業所の実態です。

井上さま:加入事業所は被保険者500名以上の企業から、10名未満の会社まで千差万別です。総務も経理もすべて一人でやっている会社もありますし、大規模な企業であっても担当者が複数兼務しており、業務は書類を整えて健保に送ることが精一杯というのが実情です。

管工事業界ならではの、メンタルヘルス不調に陥りやすい背景はありますか?

井上さま:元請けのゼネコンの下に入って仕事をするので、業者間などさまざまな「調整役」としてプレッシャーを感じ悩まれる方はいらっしゃいますね。

尾形さま:管工事は納期がきっちり決まっていて、長時間労働が避けられない時期もある業界です。ただ、メンタルヘルス不調は業界に限った話ではなく、厚生労働省の統計を見ても全体的にうなぎのぼりです。
SNSなどで簡単に情報が手に入る時代で、目に入った情報を鵜呑みにして行動してしまうケースもあります。管工事業は「連携して働く」ためチームワークがばっちりという良い面がありますので、業界に特化した問題ではないとも考えています。

加入事業所さまの現状に対し、組合としてどのような課題感を持っていましたか?

尾形さま:休みたいと思った方は、傷病手当金は「標準報酬月額の平均の2/3×休んだ日数」で収入が減るとわかっていても、それでも休みたいという究極の決断をされています。産休・育休と違い社会保険料の免除はありませんから、さらに手取りは減り、働いていたときと同様に暮らせる金額ではありません。ただ、会社側はどう対応していいかわからず、診断書が出され続ければそれを受け入れるだけになってしまう。
企業は企業として悩み、休職者は個人として悩み、私たち健保組合も「もう少し早くみんなで連携すればこうはならなかったのに」と思うケースをたくさん見てきました。休職後のフォローが空洞になっているんです。「これからどうしよう」がないまま時間が過ぎて、不安になるとまた診断書を出す……その繰り返しを何とかしたいという思いは、課題でもありジレンマでもありました。

interview02

「専門の機関はないのか」
——探し続けた先にRodinaとの出会い

サービス導入を考えたきっかけと狙いを教えてください

尾形さま:健保に直接お電話をくださる方がいらっしゃるんです。「会社にも言えない、お医者さんにも言えない」「休もうと思っている」「もう年休がない」そんな切実な声です。
不調のときにご自身だけで動くのは到底無理ですし、初動が後手に回って引きこもってしまう方、会社とも家族とも連絡を取らなくなる方もいます。「ちょっと休めば復帰できるのでは」と言われていた方が重い症状になってしまう。そういう姿を見るなかで、何か助けてくれる専門の機関はないのかと探したのがきっかけです。いくつかのサービスを調べるなかでRodinaを見つけ、常務理事らと3名でリワークセンターの見学にいきました。
狙いとしては、タイミングを逃さずに支援へのアプローチができれば、長く辛い思いをする人を減らせるのではないかと。企業・個人・健保がバラバラに悩むのではなく、タイミングを逃さず職場復帰、社会復帰への道をともに考えていきたいという思いがありました。

井上さま:やはり社会に出て働くことが、本人にとっては一番いいわけです。
休むことにより収入も減り、スキルも上がらない。それを何とかもとに戻すための支援をしてくれるサービスがあると知ったとき、一つの方法としてはかなり有効だと感じました。 

リワークセンターを見学された際の印象を教えてください

井上さま:率直に、入りやすい雰囲気だなと。自分が入りやすいということは、実際に通う方にとっても入りやすいはずです。まず入れないと、そこから先には絶対進みません。

尾形さま:壁の色やお花など、心がほどけるような工夫が随所にありました。施設長さんがいろいろと説明してくださったのですが、私たちから見えるところはすべて整然として大変気持ちの良い空間だなと感じました。
メンタルヘルス不調の方は自宅を片づけられないことも多いのですが、整った空間にいると気持ちも落ち着き、人の話も耳に入るようになる。そこまで考えてレイアウトされているんだなと感じて、優しい気持ちになりました。

他のサービスも検討しましたか? Rodinaを選んだ決め手も教えてください

尾形さま:他にも多くのサービスを調べました。拠点が多いというのも重要で、私どもの組合は「大阪」と名乗っていますが、加入事業所は全国にあるので「ここしか通えない」とならないサービスを探していました。
ただ、拠点・通所者数が多いところほど対応に温かさや「一人ひとりへの細やかな対応」が薄いと感じられる部分が見えることもあります。そんななかでもRodinaは、電話応対の段階から細やかで、質問の一つひとつに丁寧に答えてくれました。当組合は「人を大切に想う気持ちを感じられるかどうか」が決め手です。

井上さま:やっている内容がしっかりしていて、復職者に本当に寄り添ってくれている。企業側の問題であってもサポートしますと。「させる」のではなく「一緒にやる」という姿勢が、他にはない魅力でした。

尾形さま:事業所担当者の方も安心できるかなと思いました。休職者ご本人も、企業の担当者も、緊張して見学や面談にいかれます。「どちらも安心してお任せできる」と感じたのが大きかったです。

interview03

研修直後に「うちも使いたい」の声
——他の健保組合にも広がる反響

導入後、加入事業所さまの反応や手応えはいかがですか?

井上さま:Rodinaに加入事業所の担当者向け研修を実施してもらったところ「すぐ見学にいきたい」「利用したい」という声が複数上がりました。やはりどこも悩んでいたんだなと実感すると同時に「タイムリーにお伝えできた」とも感じています。

尾形さま:研修講師の方が、とても優しい声でお話しいただき参加者が安心して聴くことができたのもポイントが高かったです。参加された皆さんが「自社のケース」を念頭に置いて聞いておられる様子でした。
また、他の健保組合との情報交換の場でRodinaの話をすると「そんなサービスがあるの?」「そんな施設が存在するの?」と皆さん驚かれるんです。知っていて選べないのではなく、存在自体をご存じない。そこから一気に「うちも導入したい」「パンフレットを見せてほしい」と進んでいきます。

井上さま:健保組合の立場からすると「休職者に対して直接何かできるか」というのが、なかなか難しいんです。だからこそ、それを助けてくれるサービスがあるというのは非常に心強い。

尾形さま:ある東京の健保組合には、普段の会話のなかでRodinaの話が出て「詳しく知りたい」という声があがりました。当組合は東京にも拠点があるので、その健保組合と一緒に東京のRodinaのリワークセンターに見学にいきました。
「足りなかったピースがはまった」皆さんそういう感覚なのだと思います。ものすごいスピードで話が進んでいきますね。

「提携リワーク機関サービス」はどのような課題を持った企業や組合にフィットするとお考えですか?

井上さま:健保組合でいえば、ある程度保健事業に力を入れているところなら、ほぼすべてにあてはまると思います。企業についても、メンタルヘルス不調の方がいない会社はもうほとんどないでしょう。その問題に向き合おうとしている企業には、フィットするはずです。

尾形さま:休職しても「これからどうしたらいいか」という岐路に立ち、取っ掛かりがないまま気力も体力も筋力も落ちてしまう。結果的に自然退職に至るケースもありますが、本来は起こさなくてよいことなんです。人口も減っていますから「せっかく入社してくださった方をどう支えるか」そこを考えている組合や、企業にはフィットすると思います。

interview04

まず「1回見にいってほしい」
——パンフレットでは伝わらない価値がある

今後、Rodinaのサービスに期待されていることを教えてください

尾形さま:拠点がさらに増えてほしいですね。メンタルヘルス不調の初期は通うこと自体が大変ですから、近くにあることは大事です。内容についてはいろいろ見せていただきました。申し分ないと思っています。

サービス導入を検討している企業さまや組合さまへメッセージをお願いします

井上さま:私たちがRodinaに惹かれた理由は、『見学にいったから』なんです。もし興味があるなら、まず1回見にいってほしい。それも一人ではなく、複数の人間で。見学すれば「うちの誰々に合うんじゃないか」「組合のここに役立つ」と必ずわかるはずです。

尾形さま:文書やパンフレットだけでは、良さがなかなか伝わりません。私たちも実際にいったからこそ、他の方にも自信を持ってお伝えできています。エレベーターを降りたらすぐにお迎えがあり、パステルカラーの優しい空間が広がっている。どんなケースがあったのか、どんなことができるのか、直接聞いていただくのが一番です。
そして伝えたいのは「休職=退職」になるわけではないということ。復帰できる方法はあるんです。メンタルヘルス不調は誰にでも起こりうることで、不調を乗り越えた方がその後、同じ経験をした仲間を支える側になってくださることもあります。Rodinaとの繋がりは企業にとっても大きな学びになりますので、ぜひ見学から始めてみてください。

井上さま:こういうサービスを知らない方が、まだまだ多いんです。まず知ってもらうことが、一番大事だと思います。

組合名
大阪府管工事業健康保険組合
事業内容
健康保険
設立
1958年4月1日
被保険者数
4,130名(2025年3月時点)
被扶養者数
3,224名(2025年3月時点)